一見さんお断り!? 誰もが使う公共交通のはずが、初めて使う人にとってわかりづらい例が各地にあります。利用者は齢を取り、転居しと入れ替わるので、案内がわかりづらく新規顧客への敷居が高ければ、利用者は減り続けます。これはマーケティングの「パッケージング」分野で、商品をわかりやすくした上で魅力的に伝え、使いやすく・使いたくする技法です。今回は、北陸新幹線開業によりバス乗り場や鉄道駅が再編され、案内がわかりやすくなった福井を視察し、関係者から話を聞きます。一筋縄では行かなかった案内の整理とデザインが、なぜここまで纏まったのか?その謎に迫ります。


■日時:20241215日(10:10-17:00 参加無料 

会場:福井駅周辺 (リアル参加のみ)

■内容

 福井駅バスターミナル、田原町駅、えちぜん鉄道のサイン・案内視察

 講義

 ワークショップ

  17:30-19:30 情報交流会 参加任意 会費5,000円目安)

 

主旨説明

加藤博和 公共交通マーケティング研究会 幹事代表
名古屋大学大学院環境学研究科 附属 持続的共発展教育研究センター教授。地域公共交通プロデューサーとして全国の現場で公共交通立て直しのため活動する一方、国土交通省の様々な委員会にて制度見直しに長年携わる。共著書「地域公共交通政策論 第二編」、「地域モビリティの再構築」など。

公共交通 使い勝手のPDCAを実践してみよう

~情報が少ないインドでの利用体験を踏まえて~

伊藤浩之 公共交通利用促進ネットワーク事務局長

 

路線図ドットコム制作者。バスロケ、デジタルサイネージ等システム開発に携さわる。2018年より独立し、公共交通利用促進活動に専念。GTFSデータ、バスマップ、WEBサイト、利用促進チラシ、イベント立案を手がける。利用者の視点で検証する「公共交通 使い勝手のPDCA」を提唱。

良いものほど気づきにくく、ありすぎると不快になり、
ないと不便極まりない公共財 = 「駅のサイン」

 

伊東尋志 金沢大学人間社会環境研究科博士後期課程
福井県庁、米Rutgers大MBA、プライスウォーターハウスクーパーズを経て、2021年までえちぜん鉄道専務・安全統括管理者。著書「地域公共交通政策論(東大出版会)第5章-1」、執筆「えちぜん鉄道と福井鉄道の相互直通運転の歩み(運輸と経済)」など

ホジロバMAPでまちづくり 歩行者、自転車、路面電車、バスのためのMAPや補助資料で、どんなまちづくりや移動支援が出来るか、事例を使って考えてみよう。

林 博 ふくい路面電車とまちづくりの会 事務局長

都市計画コンサルタントで各地のマスタープラン作成、ふくい路面電車とまちづくりの会に設立当初から参画。福井市内の路線バスのパターンダイヤ化、福井県内のバスマップ制作に携わる。